法人紹介お知らせ

新年あけましておめでとうございます

コロナ禍に生きる

新年あけましておめでとうございます。
旧年中も、地域の皆様には大変お世話になりました。誠にありがとうございます。

新型コロナウィルスが世界を席捲しパンデミックとなって以来早くも二年目の初春を迎えました。それにもかかわらずこの原稿を書いている現在、新株オミクロンが世界的に猛威を振るい、本邦でもじわじわと市中感染が認められはじめています。こういった世相ではありますが、皆様におかれましては、新たな節目となる新年を心躍らせながら健やかに迎えていらっしゃることを願っております。

「私たちは、新たな社会を切り開くその最先端にいるのかもしれません。」と、昨年の新年のご挨拶で申し上げていたとおり、川本町では、90%を超える新型コロナウィルスワクチン接種率を成し遂げています。治療法も軽症から重症まで病態に応じて確立されつつあります。働き方においてもテレワークやリモートワークが充実して参りました。人類を挙げて、様々な社会変革を実践した一年であったと思います。

「天災が起きると、人間の歴史の見方が変わる。いや世界の見方が変わる。」と看破したのは歴史家の磯田道史さんです。さらに、磯田さんは、天災リスクを地震・津波などの地政学的リスク、風水害などの気象学的リスク、新型インフルエンザにテロなどを加えた感染症的リスクの3つに分類し、「人が生き延びるための知恵」として、これらのリスクに備えるべく歴史に学ぶよう呼びかけています。これら3つのリスクへの備えが、加藤病院他施設群の移転新築計画に他なりません。歴史に学ぶとするなら、私たちがこの計画を進めることは、リスクに対する事前復興となりえます。天災リスクのみならず町の抱える課題を、実際に被災する前に、実際に現実のものとしないために、本計画遂行を通じ、予め解決していくことができれば何よりです。施設群の移転新築について、あらためまして皆様のご理解とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

私たち仁寿会は、本年も「新たな希望」を胸に、法人徽章“紺の一文字”のもと、法人ビジョン“地域の人々を最もよく知り、その良き人生に貢献することで地域社会を変えていく”の実現を目指します。今年一年も、皆様が健康長“寿”を楽しめますようお祈り申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

令和4年1月1日
社会医療法人仁寿会 理事長 加藤節司